なにかと男社会のイメージが強い建設業界ですが、女性があまり大きな声で言いづらい悩みの一つが現場事務所のトイレ問題だと思います。
僕自身、実際に建設会社で働き多くの現場事務所を見てきました。
現場事務所のトイレってどうなの?男女共用?など、トイレ問題に悩みを抱える女性のキモチになって話していきたいと思います。
実際のトイレはどういうトイレが使われてるの?
大きく分けてトイレは
- 工事現場の工場内の据え置きトイレ
- 現場事務所近くに設置される仮設トイレ
という二つの環境で使われてる利用するトイレが変わってくるかと思います。
まず、
- 工事現場の工場内の据え置きトイレ
の場合、これは普段よく使われてるトイレです。男女が分かれていて。。。当たり前ですよね?男ばかりでもその辺はきっちりしています。
基本的に掃除は掃除専門の会社に入ってもらってるので、社員が掃除することはありません。
工場で働く女性はそもそも少ないですが、会社には事務の方が多数おられますので女性専用は普通にありますよ。
- 現場事務所近くに設置される仮設トイレ
こちらの場合が厄介になります。
一般的な現場事務所近くに設置されるトイレというのは、プレハブタイプの仮設トイレです。
野外フェスや祭りの際に「見たことがある」や「使った事がある」方も多いと思います。
特徴としては、
- トイレの中がせまい
- 汲み取り式(がほとんど)なのでニオイが気になる
- トイレ(便器及び周り)が汚い
が上げられるかと思います。
まず、「トイレの中がせまい」
それもそのはず、一般的な仮設トイレは
これらは災害時にも使えるように川の水につながっていたり、発電機が設置されていたりと対策されて、実は昨日的なんです。
実はそれらの仮設トイレは女性への配慮もなされたトイレも多く、様々な問題に対応するために設計されています。
みなさんご存知でしたか?
具体的には、
- 荷物を置くための棚
- 衣装掛けフック
- 防犯ブザー
- 24時間洗浄
- 室内を広げることで、更衣室にも使える
- 本格的な水洗トイレで嫌な匂いに対も対応
- 防音装置
- ドア二重ロック
などが上げられ、色々なニーズに応えられるようにつくられています。
現場事務所の女性用トイレの設置義務ってあるの?
設置義務はありませんが、仮設トイレでは厳しいというのは現状です。
これは働く女性の人数が増えれば今後増えていくことでしょう。
これは2016年の記事なのですが、国土交通省が同省自らが受注した建設業者に対して、「快適トイレ」と名付ける洋式トイレの設置を義務付けるというものです。
これはあくまで国交省が、ということで行っているもので、全ての現場では採用されていません。
女性専用のトイレが置けない理由があるのです。これが建設業界を目指す女性が少ない原因かもしれません。いち早く改善すべきところですが、
女性用トイレが無い理由
女性用トイレが作れない理由は、女性がそもそも少ない事以外に、以下の2つの理由がありました。
- 費用問題
- スペースの問題
費用問題
それもそのはず、工期が短い現場や予算が少ない現場では費用の関係で設置が難しい事。女性が少なく、(1人~2人)に対し男性がほとんどですので、少ない意見は取り入れづらく、なかなか女性専用というのが難しいのです。
それに対し、大きな現場や、予算の取れている現場では対応してくれる場合があります。
そこの現場監督が女性思いだったり、配慮がある方だとつけてくれたりします。
そこは現場次第になってまして、なんとも言えないというわけです。
たまたま入った現場がそういう環境だったなんてことも。
スペースの問題
地方や工場エリアが狭い環境だと、そもそも複数台設置するスペースが無いなんてざらで、何十人も職人がいるのにトイレがその分に見合ってないなんてことも。
スペースがないばかりに更衣室との偏用を迫られる事態も想定されます。
女性専用更衣室がないとその共用トイレで着替えるなんてことも。
においや汚れのある環境は同性でも嫌ですよね。。。
エンジニアガイド | パーソルクロステクノロジー |
CADの仕事が多数!未経験でも安心。 >>エンジニアガイドを見る |
>>パーソルクロステクノロジーを見る |
まとめ
以上、現場事務所のトイレ問題について話してきました。
現在、女性用、洋式トイレが少ない又は無いなんて現場が一般的になっていますが、
少しずつ社会が建設業界に女性に進んでもらえるように、国交省の方でも対策を出している事が分かりました。
今後こういった取り組みが大きな現場だけでなく、地方や狭い現場でも広がっていけばなと思います。